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伊坂幸太郎『マリアビートル』

伊坂幸太郎 Kindle 小説

「殺し屋」の話で,『グラスホッパー』の続編.東北新幹線に乗り合わせた数人の「業者」といけ好かないませた中学生は,それぞれの目的や思惑通りもしくはそれとは裏腹に,トラブルに巻き込まれていく...

マリアビートル (角川文庫)
 

伏線が綺麗に回収されて,読んでいて爽快感のある,伊坂幸太郎らしいエンターテイメントだった.漫画や映画にしたら面白いだろう.脚本家になればいいと思う.

少し気になったのは,台詞が長すぎて目的の駅を通過してしまっているのでは?ということ.それと,車内の会話って結構周りに聞こえるもんだけど,大丈夫?ってこと.しかし,「小説なんだから」で済ませよう.
それにしても,「王子」パートが不快で,いつもそこで読むのを中断していた.もともと嫌なキャラなんだけど,それ以上に「こんな中学生,テレビドラマにしか出てこねぇよ!ステレオタイプすぎるだろ!」っていうのが引っかかってしまった.このキャラだけは,伊坂さんのオリジナルという感じではなく,手垢がべったりの使い古された「ませた中学生」だったなぁ.しっかりオチたから良しとしよう.これも小説なんだから,気にしないのが一番だね.