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池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題 5』

池上彰

1年に1冊のペースで5冊目.1年間(およそ年度ごと)に起こった国内外のニュースをまとめている.毎日のニュースではそれぞれが個別の事件として伝えられるが,その断片的な情報を繋げてストーリーにしてくれるのが,このシリーズのいいところである.また,時事ネタを扱うけれど,宗教・政治・経済についての基本的なことも解説してくれているのがよくて,読み返す価値もあるシリーズである.

2013年度の世界の中心はなんといってもロシア(プーチン大統領)で,欧米や中国,中東,そして日本に対して強気の外交をおこなっている.この本のタイトルでは「新たな東西冷戦?」なんて言っているけれど,これからもしばらくは,もしかしたら長い期間,ロシアに世界は振り回されるのかもなぁ.

日本に関しては,中国・韓国・北朝鮮との関係がポイントだろう.2013年度末の安部総理の靖国参拝が与えた影響の大きさを改めて知った.どうして韓国が反日で,かつて日本が占領していたベトナム反日国家になっていないのか,池上さんの意見が述べられていた.(1336/2098より)

思うに、それは自分の力で独立を果たしたことが大きいのではないでしょうか。インドネシアにしてもシンガポールにしてもマレーシアにしても日本軍によってひどい目には遭ったけれど自分たちの手で独立を勝ち取った誇りがあるだから反日にはならない

その点韓国や北朝鮮日本が第2次世界大戦に負けたことで自動的に独立が転がり込んできました日本が戦争に負けて朝鮮半島を北と南それぞれ旧ソ連とアメリカが占領し自国にとって都合のいいリーダーとして連れてきて国ができたどこか忸怩たるものがあるわけです

これは国同士の関係を知る上で,持っておくと便利な視点かもしれない.なるほど.

エピローグでは,情報を得る上で新聞やテレビ,インターネットとの付き合い方,多様な言論に触れることの必要性を述べている.テレビは興味のない情報も入ってくるのが,たしかに良いところでも悪いところでもあるんだよなぁ.世間知らずなところは,本でカバーしていきたいと考えているが...