フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

どうやらSFの名作らしく,『ブレードランナー』という題で映画化もされたらしい(訳者あとがきで初めて知った).不思議なタイトルと印象的な表紙をたびたび見聞きしていたので買ってみたもののずっと本棚で眠っていた.アニメの『PSYCHO-PASS サイコパス』で本書が紹介されており,やっと開かれるに至ったわけである.
で,読後の感想はというと,ちょっと評価が高過ぎるんじゃないかなと思った.発想が素晴らしく背筋がぞっとするところがあって,これが名作と言われる所以なのだなと理解した(『PSYCHO-PASS サイコパス』で登場するのも納得できる).理解はしたのだが,その他の部分,特に登場人物の行動や思考がく支離滅裂で行き当たりばったりで,これは夢オチなんじゃないかと最後まで疑っていたくらいだ.深く考えずに,ただ書いてあるままに受け取ればよかったのだろうか?
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

 

 逆に,発想さえ素晴らしければ,登場人物が少しくらい不可解な判断をしたとしても多めに見られるのだろう.そう考えると,SFは書いた者勝ちなのかな,と(SFを2冊しか読んだことがない僕は)思った.できれば今度は,登場人物がまともな判断をするSFが読みたい.もしくは,開き直って『ドグラ・マグラ』でも読もうかな.

http://instagram.com/p/rMVj3OgRBd/

「紙の本を買いなよ。電子書籍は味気ない」