吉田尚記『なぜ,この人と話をすると楽になるのか』

ニッポン放送のアナウンサーによるコミュ障克服法の伝授本.アナウンサーだから話すのが好きそうだし,得意なんでしょ?と思うけれど,元々「コミュ障」で仕事でいろいろ辛い失敗をして,それでも会話を分析して繰り返し練習して,今の彼があるらしい(とは言っても僕のイメージでは,オードリーのオールナイトニッポンの吉田さん(「よっひ」「どんしこ」)しかしらないので,「若林にめっちゃイジられる,理屈っぽくて面倒臭そうな人」だったけど笑).だから,「心を通じ合わせる」みたいな精神論ではなく,吉田さんの話は失敗の分析に基づいた理屈の通った方法論で,コミュ障の人でも実践できることしか書かれていない.
しかも,「コミュニケーションはゲームだ!」と言い切って,会話における敵から勝つための条件,攻略法までを教えてくれる.「ゲーム」や「敵」といっても,相手を論破したり意見を戦わせたりするんじゃなくて,プレイヤー全員が会話を楽しめることが勝利の条件.だから,『なぜ,この人と話をすると楽になるのか』ってタイトルなんだよね,会話をして楽になろう.この前提となる考え方,つまり会話という漠然とした怖いモノをゲームと捉えることで,プロセスを踏めば攻略できるかもと考えらることができるし,どうすれば攻略できるかという方向に考えが働く.そして,ゲームにすることで,会話に対する余計な緊張がなくなってリラックスできる.あ,吉田さんって実はスゴい人だなって思って(失礼な),その後の攻略法を夢中で面白く読んでしまった.気になった方は,ぜひ一読してくださいまし.

 

 

読んだ後に誰かと無駄な会話をしたいなぁ,と思える良い本だった.ちなみに,iPhoneKindle版で読みました.面白かったから小さな画面でも辛くなかったよ.